「自己都合」で人生詰む?弱者思考から抜け出し、未来を掴む方法

社会

最近、SNSやネットニュースなんかで「〇〇のせいでうまくいかない」「だって自分は〇〇だから仕方ない」みたいな声、よく見かけませんか? もちろん、世の中には理不尽なことや、どうしようもない状況だってたくさんあります。それは事実。でも、その状況をどう捉え、どう行動するかで、未来は大きく変わってくるんですよね。今日は、そんな「うまくいかない」を「うまくいく」に変えるための、ちょっぴり厳しいけど、めちゃくちゃ大切な話を、一緒に考えていきましょう。

■環境のせいにするのは、なぜか楽なのか

まず、なぜ私たちは、自分の不都合な状況を、つい周りのせいにしてしまうんでしょうか。これって、人間が本能的に持っている、ある種の「省エネモード」みたいなものなのかもしれません。

例えば、あなたが何か新しいことを始めようとして、うまくいかなかったとします。その時、「いやー、あの時の情報が間違ってたんだよ」とか、「あの人のせいで邪魔された」とか、外に原因を求める方が、心の負担は少ないですよね。「あー、自分には才能がなかったんだ…」とか、「やっぱり自分はダメなんだ…」なんて、自分自身を責めるのは、すごくエネルギーを使うし、落ち込みます。

心理学の世界でも、これは「外部帰属バイアス」なんて言葉で説明されたりします。要するに、自分の成功は自分の能力のおかげ、失敗は環境や他人のせいにする傾向のこと。これは、自己肯定感を保つための、ある意味、脳の防衛機制なんです。でも、この防衛機制が、私たちを前に進めなくさせる、見えない壁になってしまうことがあるんです。

■「過去の経験」という名の檻

「昔からこうだったから」「だって、あの時もこうなったし」

過去の経験は、確かに私たちの知識や教訓になります。でも、それを絶対的なものとして、今の状況に当てはめてしまうと、それは「過去の経験という名の檻」になってしまうことがあります。

考えてみてください。例えば、あなたが小学生の頃、給食で苦手なピーマンが出てきて、どうしても食べられなかったとします。それで、大人になった今でも「ピーマン=まずいもの」という認識が強く、どんなに美味しいピーマン料理が出ても、一口も手をつけない。これって、もったいないですよね。もしかしたら、今のあなたの舌は、小学生の頃と違って、ピーマンの美味しさを楽しめるようになっているかもしれないのに。

これは、単なる食べ物の話だけではありません。仕事でも、人間関係でも、新しい挑戦でも、過去の経験に囚われすぎて、変化を恐れてしまうと、せっかくのチャンスを逃してしまうことがあります。世界は常に変化しています。私たちが昨日学んだことが、今日にはもう古い情報になっているなんてことも、珍しくありません。そんな時代に、過去の経験だけで判断していては、あっという間に時代遅れになってしまうのは、目に見えていますよね。

■目標設定が曖昧だと、どこにもたどり着けない

「なんとなく、もっと良くなりたいな」「いつかは成功したい」

こういった漠然とした願望、誰しも持っていると思います。でも、これって、目的地を決めずに旅に出るようなものなんです。あなたは、どこに行きたいんですか? どんな「良くなる」を目指しているんですか?

例えば、あなたが「健康になりたい」と思ったとします。でも、具体的にどうなりたいのかが曖昧だと、行動も曖昧になります。「毎日少し運動しようかな」「野菜を多めに食べようかな」…でも、毎日なのか、週に数回なのか、どんな運動をどれくらいやるのか、どんな野菜をどれくらい食べるのか。これが決まっていないと、結局何も続かない、ということになりがちなんです。

目標設定は、いわば「羅針盤」であり、「地図」です。明確な目標がなければ、私たちはただ漂流するだけ。目標が具体的であればあるほど、そこへ向かうための道筋が見えてきます。例えば、「来年の健康診断で、腹囲を5cm減らす」とか、「週に3回、30分のウォーキングを習慣にする」といった具体的な目標は、行動を促し、進捗を測るための尺度にもなります。

■挫折した時の「立ち直り力」が、未来を決める

「どうせやっても無理だ」「また失敗するかもしれない」

人は誰しも、うまくいかない経験をします。それは、避けられないことです。しかし、その時にどれだけ早く立ち直れるか、つまり「レジリエンス(精神的回復力)」が、その人の未来を大きく左右します。

ある研究によると、成功した人たちの多くは、失敗を経験していないわけではなく、むしろ多くの失敗から学び、それを乗り越えてきた人々だと言われています。例えば、発明王エジソンは、電球の開発までに1000回以上の失敗を経験したと言われています。「私は1000回失敗したのではない。電球を点灯させない1000の方法を発見したのだ」という言葉は有名ですね。

これは、失敗を「終わり」と捉えるのではなく、「学びの機会」と捉えることができるかどうか、という精神的な切り替えが重要だということです。挫折した時に、すぐに「自分はダメだ」と落ち込んでしまうのではなく、「この失敗から何を学べるだろうか?」「次にどうすればうまくいくか?」と前向きに考える力。それが、私たちを困難から這い上がらせ、さらに強くしてくれるんです。

■「弱者」というレッテルは、自分で貼るもの?

さて、ここまで「環境のせい」「過去の経験」「曖昧な目標」「挫折への弱さ」といった、いわゆる「弱者」に見られがちな思考パターンについて話してきました。ここで、一番大切なことをお伝えしたいのですが、それは、「弱者」というのは、生まれ持ったものでも、運命でもないということです。

「自分は〇〇だから仕方ない」「だって、私は弱者なんだから」

そう思ってしまうと、そこから抜け出すのは非常に難しくなります。なぜなら、それは「自分は変わる必要がない」という、ある意味、一番楽な言い訳になってしまうからです。

もちろん、世の中には、生まれながらにして不利な状況に置かれてしまう人々もいます。それは紛れもない事実であり、社会全体で支援していくべき問題です。しかし、ここで私が話している「弱者」というのは、そういう状況とは少し違います。それは、自分の内面にある、■「主体的に状況を変えようとしない姿勢」■のことを指しているんです。

例えば、SNSで「いいね!」が少ないことに落ち込む。仕事でちょっと注意されただけで、やる気をなくしてしまう。友達から誘われなかったら、「自分は好かれていないんだ」と決めつけてしまう。これらは、他人の評価や、些細な出来事に一喜一憂し、自分で状況を改善しようとするのではなく、ただ反応しているだけ、と言えます。

これは、心理学では「認知の歪み」とも呼ばれたりします。物事をネガティブに、そして極端に捉えてしまう思考の癖のことです。この認知の歪みを直さない限り、どんなに良い環境に置かれても、どんなにチャンスが巡ってきても、私たちはいつまでも「うまくいかない」というループから抜け出せなくなってしまうのです。

■「甘え」を断ち切る、勇気ある一歩

では、どうすれば、この「弱者」という自分自身に貼ってしまったレッテルを剥がし、主体的に行動できるようになるのでしょうか。それは、ずばり、「甘え」を断ち切る勇気を持つことです。

「甘え」というのは、決して悪いことではありません。甘えることで、私たちは安心感を得たり、心の支えにしたりすることができます。しかし、それが過度になると、自分で乗り越えられるはずの壁を、「誰かに助けてもらう」「誰かがやってくれる」と期待するようになり、自分で動くことをやめてしまうのです。

例えば、あなたが「新しいスキルを身につけたい」と思ったとします。そのために、セミナーに参加したり、本を読んだり、練習したりするのは、主体的な行動です。しかし、「誰かすごい人が、無料で教えてくれないかな」「いつか、会社が研修でスキルアップさせてくれないかな」と、ただ待っているだけでは、何も始まりません。

もし、あなたが本当に何かを変えたい、成長したいと願うのであれば、まず、誰かのせいにすることをやめ、過去の経験に囚われることをやめ、曖昧な願望を具体的な目標に変えることから始めましょう。そして、失敗を恐れず、小さな一歩でも良いので、とにかく行動を起こしてみることです。

■「数値化」で、あなたの成長を実感する

「で、具体的にどうすればいいの?」と思ったあなたのために、いくつか具体的なアクションプランを提案させてください。

まず、自分の現状を「数値化」してみましょう。例えば、

「1日にスマホを見る時間を平均3時間から1時間に減らす」
「週に1回、読書をして、1冊の内容を3行でまとめる」
「毎朝、ベッドメイキングをする」

このように、「いつ」「何を」「どれくらい」やるのかを具体的に決めて、それを記録していくのです。記録をつけることで、自分の行動が可視化され、達成感や改善点が見えやすくなります。例えば、最初の1週間は達成できたけど、次の週はできなかった、ということが分かれば、「なぜできなかったのか?」を分析し、次の対策を考えられます。

2017年に発表された、ペンシルバニア大学ウォートン校の教授による研究では、目標を「SMART」に設定することの重要性が示されています。SMARTとは、「Specific(具体的)」「Measurable(測定可能)」「Achievable(達成可能)」「Relevant(関連性がある)」「Time-bound(期限がある)」の頭文字をとったもので、この基準で目標を設定することで、達成率が格段に上がると言われています。

例えば、「痩せたい」という漠然とした目標ではなく、「3ヶ月後に体重を3kg減らす。そのために、毎日10分間のストレッチを行い、週に2回はジムで筋トレをする」といった具合です。

■「成功体験」を積み重ねる、小さな冒険

次に、「成功体験」を意識的に積み重ねていくことです。人は、成功体験をすることで、自信がつき、さらに次の行動への意欲が高まります。

「でも、私には成功体験なんてない…」と思うかもしれません。でも、それは違います。あなたが今、この記事を読んでいること。それ自体が、知的好奇心という「成功」の証です。朝、無事に目が覚めたこと。それも、健康という「成功」です。

もっと意識的に成功体験を積み重ねるためには、まずは、目標を非常に小さく設定することです。例えば、「今日は1時間集中して勉強する」ではなく、「今日は5分だけ、参考書を開いてみる」といった具合です。5分だけなら、誰でもできますよね。そして、それができたら、「よし、できた!」と自分を褒めてあげてください。

この「小さな成功」を積み重ねていくことで、徐々に自信がつき、もっと大きな目標にも挑戦できるようになっていきます。まるで、ブロックを一つずつ積み上げていくように、あなたの人生という名の建物は、確実に高くなっていくのです。

■「周りを気にしすぎない」という、最強のメンタル術

「周りの目が気になる」「他の人はもっとできているのに」

これも、多くの人が抱えがちな悩みですよね。でも、考えてみてください。あなたは、他人を基準にして生きていくために生まれてきたわけではありません。あなたの人生は、あなた自身のものです。

もちろん、他者からのフィードバックは大切です。でも、それを過度に気にしすぎると、自分の内なる声を聞き逃してしまいます。他人の評価に一喜一憂するのではなく、自分が「こうしたい」「こうなりたい」という強い想いを大切にしてください。

心理学者のアルフレッド・アドラーは、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と言いました。しかし、それは同時に、「人間の幸福もまた、対人関係の中にある」とも言えます。大切なのは、他者との健全な距離感を保ちながら、自分自身を大切にすることです。

もし、あなたが周りの目を気にしすぎてしまうなら、まずは、意図的に「誰かの真似をしない」時間を作ってみましょう。例えば、普段は選ばないような服を着てみる、普段は行かないようなお店に行ってみる。そういった小さな「自分だけの行動」を増やすことで、徐々に「自分らしさ」という自信が育まれていきます。

■未来は、あなたが「今」決める

ここまで、色々な話をしましたが、一番伝えたいことは、あなたの未来は、あなたの「今」の行動によって決まる、ということです。

「でも、私は運が悪かったから…」
「だって、才能がないから…」
「周りの環境が…」

そういった言葉を、もう一度、自分の心に問いかけてみてください。それは、本当に客観的な事実ですか? それとも、あなたが自分自身に言い聞かせている、都合の良い「言い訳」ではありませんか?

もし、あなたが今の状況に満足していないのであれば、そして、もっと輝かしい未来を望むのであれば、今すぐ、その「言い訳」を手放す勇気を持ってください。

人生は、一度きりです。そして、その人生をどう彩るかは、あなた次第です。誰かのせいにすることなく、過去の経験に囚われることなく、明確な目標を持ち、失敗を恐れずに挑戦し続けること。その積み重ねこそが、あなたの人生を、そしてあなたの未来を、確実に良い方向へと導いてくれるはずです。

さあ、今日から、あなた自身の力で、未来を切り拓いていきましょう。大丈夫、あなたなら、きっとできます。

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