「なんかやる気が出ないな…」「不安でたまらない…」
あなたも、そんな風に感じたことはありませんか? 実は、学校に行きたくないと感じる子どもの理由の半分くらいが、この「無気力」や「不安」だと言われているんです。文部科学省の調査でも、そんな結果が出ているんですよ。
「でも、なんでそんな気持ちになっちゃうんだろう?」って思いますよね。そこには、いくつか理由が考えられます。
■プレッシャーが重くのしかかる時
例えば、テストで良い点を取らなきゃいけない、成績を落としてはダメだ、といった「過度なプレッシャー」や「重圧」。これって、大人だって感じると「もう無理!」ってなっちゃうことがありますよね。子どもの頃は、まだ自分の感情をうまくコントロールする力が育っていないので、余計にそのプレッシャーが重く感じられて、結果として「やる気が出ない」という状態になってしまうんです。まるで、風船をパンパンに膨らませすぎると、いつか破裂してしまうようなイメージでしょうか。
■人間関係って、本当に難しい
学校生活って、勉強だけじゃなくて、友達との関わりもとっても大切ですよね。でも、残念ながら、学校で「いじめ」があったり、「人間関係のトラブル」があったりすると、学校に行くこと自体が怖くなってしまうことがあります。
「あの顔を見られたくないな…」
「また何か言われるんじゃないか…」
そんな風に考えると、朝起きるのがつらくなったり、学校に足が向かなくなったりするのは、無理もないことかもしれません。まるで、楽しいはずの遊園地が、実は怖いモンスターが潜んでいる場所だと知ってしまったような感覚でしょうか。
■「自分らしさ」との葛藤
最近よく聞く「ADHD」や「ASD」といった「発達特性」を持っていると、学校生活で「つまずき」を感じることがあるかもしれません。例えば、周りの子と比べて落ち着きがなかったり、特定のことにすごく集中したり、周りの空気を読むのが苦手だったり。
これらの特性は、決して悪いことではありません。むしろ、その特性のおかげで、他の人にはない素晴らしい才能を発揮できることもたくさんあります。でも、集団行動が基本の学校では、その特性が「浮いてしまう」と感じてしまい、自信を失ってしまうことがあるんです。「自分は、みんなと違うからダメなんだ…」なんて、思ってしまうと、学校に行くのがさらに辛くなりますよね。
■体が言うことを聞いてくれない、そんな時
「朝、どうしても起きられないんです…」という相談もよく聞きます。これには、「起立性調節障害」という、自律神経のバランスが崩れてしまうことが原因の場合があります。特に朝方に血圧が下がりやすくなり、立ちくらみを起こしたり、頭痛がしたり、気分が悪くなったり。
体がだるくて、頭もはっきりしない状態では、学校に行くどころか、ベッドから出るのも一苦労。これは、本人の「怠け」や「甘え」ではなく、体の機能的な問題なので、周りの理解とサポートがとても大切になってきます。
ここまで、学校に行きたくないと感じる理由をいくつか見てきました。でも、ここからが今日一番お伝えしたいことなんです。
■「誰かのせい」にしていない?
これらの理由を読んでいると、「学校が悪いんだ」「周りが悪いんだ」「先生が悪いんだ」と、つい「誰かのせい」にしてしまいたくなる気持ちも、あるかもしれません。
もちろん、学校環境や人間関係、発達特性などが、子どもの心に影響を与えることは否定できません。でも、ここで考えてみてほしいんです。
もし、あなたが今、何かに挑戦しようとして、うまくいかなかったとします。その時、「あの人が邪魔したんだ」「運が悪かっただけだ」と、周りのせいにばかりしていたら、次にどうすればうまくいくか、どうすればもっと良くなるか、という「自分自身の成長」に繋がる学びは、得られないと思いませんか?
まるで、ゲームで負けた時に、「コントローラーが壊れてたんだ!」と言い訳しているだけでは、次のゲームで勝つための戦略を考えることはできない、というようなものです。
■「甘え」と「自分への優しさ」は違う
「自分は頑張っているのに、なぜかうまくいかない…」
「もう、どうしたらいいか分からない…」
そんな時、周りの人に助けを求めたり、少し休んだりすることは、決して「甘え」ではありません。それは、自分自身を大切にする「自分への優しさ」です。
でも、もし、その「助けを求める」ことや「休む」ことが、いつまでも「誰かのせいにすること」や「現状から逃げること」に繋がってしまうとしたら、それはもしかしたら、少しずつ「甘え」の領域に入り込んでいるのかもしれません。
「だって、〇〇さんが悪いんだもん。」
「私には無理だよ、だって…」
こんな言葉が、無意識のうちに口から出てしまうことはありませんか? もちろん、そう言いたくなる気持ちも分かります。でも、その言葉の裏には、「自分が変わる必要はない」「誰かが解決してくれる」という、無意識の期待が隠されていることも多いんです。
■「主体的」であることの力強さ
では、どうすれば「他責思考」や「甘え」を乗り越え、前向きに、そして力強く一歩を踏み出せるのでしょうか。それは、「主体的」になること、つまり、「自分で考えて、自分で決めて、自分で行動すること」なんです。
「主体的」になるって、聞くと難しく感じるかもしれませんね。でも、実は、私たちの日常生活の中に、たくさんの「主体的」になるチャンスが隠されています。
例えば、
●今日の朝ごはん、何を食べようかな?
●今日の服、どんな組み合わせにしようかな?
●この本、読んでみようかな?
こんな小さなことから、「自分で決める」という経験を積んでいくことが大切なんです。
■「自己責任」って、怖い言葉?
「自己責任」と聞くと、なんだか冷たい響きに聞こえるかもしれません。「失敗したら、全部自分のせいってこと? ひどい!」って思われるかもしれませんね。
でも、考えてみてください。
あなたが、自分で決めて、自分で行動した結果、うまくいったとします。その時、どんな気持ちになりますか?
「やったー! 自分でできた!」
「やっぱり、あの時の決断は正しかった!」
そんな、誇らしい気持ちや、達成感でいっぱいになるはずです。
逆に、うまくいかなかったとしても、「次はこうしてみよう」「あの時の経験を活かそう」という、次に繋がる「学び」を得ることができます。
「自己責任」とは、決して「失敗したら罰せられる」ということではありません。むしろ、「自分の行動の結果を、自分で受け止め、そこから学びを得て、さらに成長していく」という、とってもパワフルな考え方なんです。
■具体的な行動への転換:小さな一歩から
じゃあ、具体的にどうすればいいの? って思いますよね。
まずは、目の前の「小さなこと」から、意識して「自分で決めて、自分でやってみる」ことから始めましょう。
●「今日の宿題、いつやる?」→ 「よし、おやつを食べたらすぐやろう!」
●「明日の朝、何を着ていこう?」→ 「この服にしよう。気分が上がるかも!」
●「この問題、どう解けばいいんだろう?」→ 「まずは、教科書のこの部分をもう一度読んでみよう。」
このように、漠然とした不安や無気力感に流されるのではなく、具体的な行動に落とし込む練習をしてみてください。
そして、もし、どうしても一人で解決できないと感じたら、信頼できる大人(保護者、先生、スクールカウンセラーなど)に相談するのも、「主体的」な行動の一つです。ただし、相談する時も、「〇〇してほしい」と丸投げするのではなく、「自分はここまで考えてみたのですが、ここからどうすればいいかアドバイスをいただけますか?」というように、自分で考えた上で、アドバイスを求める姿勢が大切です。
■「できない理由」を探すことから、「できる方法」を探すことへ
私たちの脳は、不思議なもので、「できない理由」を探そうとすると、いくらでも見つかってしまうんです。「だって、〇〇がないから」「だって、〇〇ができないから」…
でも、視点を変えて、「どうすればできるようになるか?」という「できる方法」を探し始めると、今まで見えていなかった選択肢や解決策が、次々と見えてくることがあります。
例えば、
「朝起きられない…」
↓
「できない理由:体がだるい、布団が気持ちいいから」
「できる方法:目覚まし時計を部屋の遠くに置く、カーテンを開けて光を入れる、起きたらすぐに水を飲む」
このように、「できない理由」に焦点を当てるのではなく、「できる方法」に焦点を当てることで、行動へのハードルがぐっと下がり、前向きな気持ちになれるはずです。
■未来への投資としての「自己責任」
「自己責任」という言葉は、確かに重く感じるかもしれません。でも、それは、あなたが将来、より自由で、より豊かな人生を送るための「未来への投資」でもあるんです。
「あの時、自分で決断して良かった。」
「あの失敗があったから、今の自分がある。」
そう思える日が、きっと来ます。そのためには、今、小さな一歩からでも、「自分で考えて、自分で行動する」という経験を積み重ねていくことが、何よりも大切なんです。
周りの環境や他人のせいにしている間は、その場から一歩も前に進めません。でも、自分で責任を持って行動する覚悟を決めた瞬間から、あなたの世界は大きく変わり始めます。
「自分ならできる!」
「よし、やってみよう!」
そんな、前向きな気持ちで、今日から、あなた自身の人生を、あなた自身の力で、切り拓いていきましょう。
この文章が、あなたが「主体的」で「前向き」な一歩を踏み出すきっかけになれば、とても嬉しいです。

