■「自分だけが辛い」って思ってない? 現状を変えるための、ちょっと厳しいけど、めちゃくちゃ大事な話
「なんで自分ばっかりこんな目に遭うんだろう…」。そう思ったこと、一度や二度じゃないですよね。周りの成功してる人とか、楽しそうにしてる人を見ると、「あの人は恵まれてる」「自分には運がない」なんて、つい思っちゃう。でも、それって本当にそうかな? もし、その「自分だけが辛い」っていう考え方が、実は自分を一番苦しめているとしたら? 今日は、ちょっと耳の痛い話もするかもしれないけど、あなたの人生を大きく変えるかもしれない、そんなお話をしてみたいと思います。
■「弱者男性」って、誰のこと? 意外と身近な、統計データから見える現実
まず、今日の話の土台となる、ちょっと衝撃的なデータから見ていきましょう。皆さんは、「弱者男性」って言葉、聞いたことありますか? なんだかギスギスした響きだけど、これは統計的なデータに基づいて、ある特定の状況にある男性たちを指す言葉なんです。
どれくらいの人が該当するかっていうと、なんと、日本人の8人に1人、つまり男性の約24%が「弱者男性」に該当するというデータがあるんです。これは、単純計算すると、最大で1500万人以上もの男性が、この状況に置かれている可能性があるってこと。1500万人って、どれくらいか想像できますか? 東京ドームが満席になるのが約5万人だから、東京ドーム300個分くらいの規模です。めちゃくちゃ多いですよね。
じゃあ、具体的にどんな状態だと「弱者男性」って言われるんだろう? それは、収入や雇用形態、結婚の有無などが複合的に関係してきます。例えば、収入面。2018年のデータだと、日本人の6人に1人が世帯年収127万円以下だったそうです。これは、一人で生活するのもかなり厳しい金額ですよね。
さらに、男性に絞って見てみると、非正規雇用で働いている男性の58.0%が年収200万円未満だというデータもあります。年収200万円未満って、毎月16万円ちょっとで生活している計算になる。これは、家賃や食費、光熱費などを考えると、本当にギリギリか、それ以下になってしまう人もいるはずです。
そして、未婚男性の年収を見ると、年収が低いほど「弱者性」が重なる傾向があるとも言われています。つまり、収入が低く、雇用も不安定だと、結婚しにくくなる、という負のスパイラルに陥りやすいということ。たとえ「強者」とされる男性でも、未婚の場合、平均年収は500万円未満というデータもあります。これを見ると、単に「結婚してるかしてないか」で人生が決まるわけでもなさそうだ、ということがわかります。
■「運が悪かった」「周りが悪い」… その考え、本当にあなたを助けてくれる?
さて、こんなデータを見ると、「あぁ、やっぱり自分はそういう層に当てはまるのか…」とか、「世の中って不公平だなぁ」なんて、ため息をつきたくなる人もいるかもしれません。そして、「俺だって頑張ってるのに、なんでうまくいかないんだ。会社が悪いんだ。社会が悪いんだ。あの同僚が悪いんだ!」と、つい周りのせいにしたくなる気持ちも、すごくよく分かります。
でも、ここでちょっと立ち止まって考えてみてほしいんです。「周りのせいにする」こと、そして「自分は悪くない」というスタンスでいること。それは、本当にあなたの状況を良くしてくれるのでしょうか?
例えば、あなたが風邪をひいたとします。熱が出て、咳も止まらない。あなたは「なんで俺だけこんなに咳が出るんだ! 空気が悪いんだ! 隣の部屋のやつがうるさいんだ!」と怒鳴り散らしました。周りのせいにするのは簡単です。でも、それであなたの咳は止まるでしょうか? 熱は下がるでしょうか? 答えは明らかですよね。
人生だって、これと似ています。もちろん、社会には不公平なことだってあります。理不尽な出来事が起こることもあります。でも、そこで「全部周りのせいだ」と決めつけてしまうと、次に何をするべきかが見えなくなってしまうんです。
■「甘え」と「現実」の境界線 — 他人軸から自分軸へのシフト
ここからは、少しだけ厳しい話をします。「甘え」と「現実」の境界線についてです。
「俺はこんなに頑張ってるのに、なんで評価されないんだ!」
「あいつはコネで入ったから楽してる!」
「こんな給料じゃ、家族を養えない!」
こういう不満、つい口にしてしまいませんか? これは、あなたの置かれている状況が厳しいという事実と、そして、もしかしたら、あなたの中に潜んでいる「甘え」が混ざり合っている状態かもしれません。
「甘え」というのは、決して悪いことばかりではありません。幼い頃は、親に甘えることで守られ、成長することができました。しかし、大人になってからも、ずっと同じように「誰かが何とかしてくれるだろう」「自分は悪くない」「この状況は周りが原因だ」と思い続けていると、それは「他責思考」という、自分を縛り付ける鎖になってしまうのです。
例えば、非正規雇用の男性の58.0%が年収200万円未満というデータがありました。この状況を、単に「会社が非正規雇用だから悪い」「景気が悪いから仕方ない」と片付けてしまうのは簡単です。しかし、その「仕方ない」という言葉の裏に、「じゃあ、自分にできることは何だろう?」という問いが抜けているとしたら、それは「甘え」なのかもしれません。
もちろん、すぐに状況が劇的に変わるわけではありません。でも、例えば「このままではまずい」と思った時に、
「今のスキルでできる仕事の範囲を広げられないか?」
「副業や資格取得で、収入源を増やせないか?」
「もっと自分に合った働き方をするために、どんな業界や企業があるか調べてみよう」
といった、具体的な行動を考え始めることで、少しずつ、本当に少しずつですが、状況を変えていく糸口が見えてくるはずです。
「いや、そんなこと言っても、現実はもっと厳しいんだよ!」と思うかもしれません。その通りです。現実には、様々な制約があります。でも、その制約の中で「自分にできること」に目を向けるか、それとも「自分にはできないこと」ばかりに目を向けてしまうか。その差が、長期的に見ると、人生に大きな違いを生むのです。
■「〇〇だから」をやめて、「〇〇したいから」を始めよう
多くの人が、「〇〇だから、自分はできない」「〇〇だから、こんな状況なんだ」という「〇〇だから」思考に陥りがちです。
「収入が低いから、趣味に時間とお金を使えない」
「時間がないから、勉強ができない」
「周りが頑張らないから、自分もやる気が出ない」
これは、まるで自分の人生のハンドルを、まるで「周り」や「状況」に握らせてしまっているようなものです。
では、どうすればいいのか? それは、その「〇〇だから」を、「〇〇したいから」に変えていくことです。
「収入が低いから、趣味に時間とお金を使えない」
→ 「限られた予算の中で、工夫して趣味を楽しめる方法はないか? まずは情報収集から始めよう」
「時間がないから、勉強ができない」
→ 「毎日15分でもいいから、通勤時間や寝る前の時間を勉強に充てよう。どうすれば時間を捻出できるか、スケジュールを見直してみよう」
「周りが頑張らないから、自分もやる気が出ない」
→ 「周りに流されず、自分が『これがやりたい』と思えること、あるいは『これができたら人生が変わる』と思えることを見つけよう。そのために、まずは自分の興味関心を探求してみよう」
このように、「〇〇したいから」という視点を持つことで、あなたは自分の人生のハンドルを自分で握ることができるようになります。もちろん、簡単ではありません。でも、この意識の変化こそが、他責思考から脱却し、主体的に人生を切り開いていくための第一歩なのです。
■「希望」は、行動の先に— 小さな一歩が未来を作る
「でも、具体的に何をすればいいのか分からない…」そんな風に思う人もいるでしょう。大丈夫です。最初から大きなことをする必要はありません。大切なのは、「小さな一歩」を踏み出すことです。
例えば、
● 自分の現状を客観的に把握する
まず、自分が今、経済的に、あるいはキャリア的にどんな状況にあるのかを、感情を抜きにして、数字や事実で把握してみましょう。家計簿をつけてみる、自分のスキルを棚卸ししてみる、といったことから始めるのも良いでしょう。
● 情報収集を始める
自分が変えたいと思っている分野について、まずは情報収集を始めてみましょう。例えば、収入を増やしたいなら、どんな副業があるのか、どんなスキルが求められているのか。キャリアアップしたいなら、どんな資格が必要なのか、どんな業界が伸びているのか。インターネットや書籍、セミナーなど、様々な方法があります。
● 小さな目標を設定し、達成する体験を積む
いきなり「年収1000万円!」なんて高すぎる目標だと、挫折しやすいです。まずは、「今月は〇〇円貯金する」「毎日30分、語学の勉強をする」「週に一度、気になるセミナーに参加する」など、達成可能な小さな目標を設定し、それをクリアしていく経験を積み重ねていきましょう。達成体験は、自己肯定感を高め、次の行動へのモチベーションにつながります。
● 誰かに相談する
一人で抱え込まず、信頼できる友人や家族、あるいは専門家(キャリアコンサルタントなど)に相談するのも有効です。客観的な意見やアドバイスをもらうことで、自分だけでは気づけなかった視点を得られることがあります。
■「弱者」というレッテルを剥がすのは、あなた自身
ここまで、少し厳しいことも含めてお話をしてきました。でも、それはあなたを責めたいからではありません。むしろ、あなたが「自分だけは大丈夫」とか、「周りが何とかしてくれる」という幻想から抜け出し、本当に自分の人生を切り開いていってほしい、という願いからです。
「弱者男性」という言葉に、ネガティブなイメージを持つ人は多いでしょう。しかし、これはあくまで統計的な分類であり、あなたの価値や可能性を決定づけるものではありません。あなたが、現状を冷静に分析し、他責思考から脱却し、主体的に行動を起こしたその瞬間から、あなたはもう「弱者」ではないのです。
人生は、一度きりです。そして、その人生をどう彩るかは、他でもない、あなた自身の選択にかかっています。周りのせいにすることで、一時的に安心感を得られるかもしれません。しかし、それはまるで、暗闇の中で壁に掴まっているようなもの。いつかは、その手も離れてしまうかもしれません。
むしろ、暗闇の中でも、自分で一歩踏み出す勇気を持つこと。たとえそれがどんなに小さな一歩でも、そこには必ず「希望」という光が見えてきます。そして、その光を頼りに、さらに一歩、また一歩と進んでいけば、いつかきっと、自分自身の力で、明るい未来を切り開くことができるはずです。
今日のお話が、あなたの人生を変えるための、ほんの少しのきっかけになれば幸いです。さあ、ハンドルを握り直して、あなただけの物語を、力強く歩み始めていきましょう。

